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源氏物語を読み終えて

青い鳥文庫の「あさきゆめみし」を全巻読み終える。田辺聖子さんの「新源氏物語」を読んだ直後だったので、最初は文章や口調に違和感を覚えたていたが、読んでいくうちにまた新たな登場人物とお話がみずみずしく目の前で動きだしていった。そして田辺聖子さんの分厚い本では理解しきれなかった人間関係と話の流れがこれでようやく理解できた。

ところで千年も読み継がれた物語は世界的にも珍しいという。当時の生活等にも好奇心をそそるが、登場人物の物の考え方に不思議な感覚を覚える。普通の読後感想とは別な切り口からふと感じのは・・・。

物語の中に「怒り」があまり見うけられないことである。作者の紫式部がそういう人だったのであろうか?それともその時代に共通するものなのであろうか?これが戦国時代の話なら何度、血を見たにちがいない。また現代の欧米なら、何度も裁判が開かれたにちがいない。しかし、不義理や理不尽な出来事がおこっても、当人は恨んだり抗議したりしないでよりよい方向に導こうと、たいていは目の前のことを静かに受け入れてしまう。皆が自罰傾向にあり、また自分自身よりも子や愛する人たちの幸せを願うのである。浄土真宗の後世の極楽浄土宗教観があるからであろうか。前世や後世を意識し何かあると老若男女問わずに出家をしたがる。

高い身分に生まれたのは前世の行いが良かったからという点には、都合のいい解釈のように感じた。身分の低い者にも現世を清く生きれば自分も来世こそはと、現状に不平を感じさせず納得させるからだ。インドの身分社会にもダブって見えた。たとえ親子・兄妹でも成人したら女性は御簾(みす)越しでしか男性に話さないし、姿を見せないという点では男尊女卑のエジプト女性を連想させた。

またもし源氏のような男性が現代にいたら・・・美男でかっこよくて、言葉上手で褒め上手で女性の心をつかむのがうまい男性が。きっと超売れっ子ホストになっているだろうと不遜にも想像した。

しかし、源氏のような女性遍歴へのしっぺ返しが六条の御息所。最後まで憑いて回る。ああ怖い。

かくにも源氏物語は男女の恋愛小説だけではすまされない、人間の真髄に迫る奥の深い物語。だから千年も読み継がれ、世界でも親しまれているのであろう。今の本が氾濫している時代、はたしてこれから千年間も読み継がれるような物語ってあるのかなあと思った。


(今日のいい事、ハッピーなこと) 源氏物語を読破したこと。

「諸行無常の響きあり」の言葉が浮かんできた。

「祇園精舎の鐘の声  諸行無常の響きあり  沙羅双樹の花の色  盛者必衰の理をあらわす  おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし  たけき者も遂には滅びぬ  偏に風の前の塵に同じ 」

↑は栄華のあとの平家没落を意味しているらしいです。源氏物語とは直接は関係ないのですが。私も本の中から教えられ感じたことがたくさんあったようです。

今日は、昨日、スーパーで買った1匹50円のサンマ2匹と牛蒡で「焼きさんまのきんぴらまぜまぜ」(NHKみんなの料理)を作りました。美味しい物を自分で作れて食べられてハッピー♪今の時代に生まれて良かった♪こんなに食べ物が豊富で自由な時代はないですね。

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Last Modified : -0001-11-30

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