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「長い道のり」

先日、友人と私の詩の話が出て、この詩を読んで感動して泣いたと言ってくれました。

覚えてくれていたこと、そして私の詩で泣いてくれたのにとても驚きました。

今日も詩を1つ創ったのですが、その前にこの詩をぜひ・・・


「長い道のり」


「今、駅に着いたの」

と電話して 迎えにきてくれた父

一年ぶりの 変わらない笑顔の父だけど

車の後の座席から見る後ろ姿は

年々 白髪が増えている

だけど、どれだけ年月が経っても 何歳になっても

私は小さい頃の娘に映るのだろうか

遊園地、動物園、旅行、栗拾い、潮干狩り、これ以上ないくらい

いろんな所へ 遊びに連れていってくれた子供の頃

これ以上 ないくらい 愛を注いでくれた頃の


相変わらず 喜ばすのが好きな父は

帰省する度に いつも

いろんな所に 連れていってくれる

明日も、四国と広島の間の いくつかの島と島を結ぶ橋

しまなみ海道に

父が車で連れていってくれることになった

晩酌で 少し酔いつぶれて 叔父と叔母に

父は言った

「全部は 見せてやらないんですよ。

いい所には 連れていってやらないんですよ。」

そんな意地悪なことを しんみりと言う

「来年に残しておくんです。そうすれば

 来年もまた遊びに来てくれるでしょう。」

寂しそうに だけどうれしそうに

ぽつりと そうつぶやいた

「来年 みんなでカラオケにも行きましょう。

そのくらいの 楽しみがあっても いいじゃないですか。

まだ、僕にだってそれくらいの寿命はあるでしょうから・・・」


知らなかった

こんなにまで 待っていてくれたことを・・・

気がつかなかった

こんなにまで 一緒にいる時間を

大切に思ってくれていたことを・・・

忘れていた

こんなにまで 愛してくれていたことを・・・

ずいぶん 回り道をして

少しづつ 橋をかけていって

とうとう一つになった

長い道のりの 橋

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Last Modified : 2019-08-08